ごあいさつ

 一昨年、(2004年10月)開催致しました、第1回左官仕上げコンペティションは、通常は「壁」として見ている左官のあらゆる仕上げ方法を、一定の大きさの額の中に、左官技能者の技術とデザインの粋を尽くして表現し、見る人に左官技術の芸術性の高さと、最近は身近に見なくなった、「土壁」や「漆喰」の風合いやその良さを改めて認識して頂き、併せて左官技能者の技術の向上と左官技術の伝承の為に開催させて頂きました。
 展示会終了後、大変多くの方から高い評価を戴き、商品化した、「左官アート額」も展示会期間中はもとより、展示終了後もお問い合わせを頂き、その反響の大きさに主催者として、大変嬉しく思う次第でありました。
 当初は、実験的開催のつもりでありましたが、関係各位より、次回の開催について、ご協力ご支援の申し出もあり、この度、「第2回左官アートコンペティション」として開催させて頂く事になりました。
 かつては、日本の家屋は内も外も塗り壁で覆われていましたが、近年は工期短縮の為にクロス等に取って変わられてしまいました。しかし、シックハウス問題などが表面化し、左官で塗った壁の良さが近年になって、見直されて来ています。いま一度、左官の良さを身近に、そして手軽に知って頂く為にも沢山の作品の応募を期待しています。
第2回左官アートコンペティション主催者
特定非営利活動法人 加賀左官伝統技術保存会
理事長 石動 信明

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